致芳ふるさとめぐり - 成田(なりた)

旧佐々木家の繁栄により、米沢藩上杉家との交流や舟運によって京都との往来も盛んに行われ、文化が発展した地区でもあります。また、近年では、国の登録有形文化財の指定された「羽前成田駅」に訪れる観光客の姿も見受けられます。裏道や水路もあり、街歩きにおススメです。

2021年撮影、福蔵院の写真

現在の写真


昭和30年 福蔵院の様子


真言宗豊山派で宮の遍照寺の末寺であり昌福山元福寺(しょうふくざんげんぷくじ)福蔵院といいます。

本堂は永享年間(1430年頃)宥日上人の中興開山と伝えられています。享保9年(1724年)に再建され、宥将中興、(願主佐々木宇兵衛妻雷神母)、とあります。また弘化2年(1845年)火災のため再建され、真竜中興、(願主佐々木豊永)とあります。

昔は東向きでしたが、成田の村がだんだん西に発展したので、西向きに建てられ、庫裡の位置が他の寺と反対だといわれています。昭和27年萱葺き屋根がトタン屋根にかえられました。

山門に掛けられている「密厳堂」とはここから中は神聖なところという意味で、観音堂の「大悲閣」という額の文字とも薩摩の国(鹿児島県)の書家浩然和上が書いたものです。密厳堂の彫刻は平吹市之丞の作といわれています。

約40aの境内には、観音堂、金色堂、鐘堂、宝蔵、本堂、位碑堂、庫裡があり、本堂の前には珍しい老松があり、後ろには東庭があります。


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