一日八里(ひしてはぢり)
この事業は、名前の通り、1日に八里を歩くウォーキング事業です。1日をこの辺りでは「ひして」と言い、八里は訛って「はぢり」と発音することからこのような名前を付けています。昭和62年に、地域の文化人であった故村上和雄氏が、長井市出身で明治時代に活躍した日本画家、菅原白龍の研究より、当時の人は、1日に八里余りを歩いて移動したことを知り、実際に長井市から米沢の小野川温泉までの距離を歩いたのが始まりで、その後2年は、友人達で企画して楽しんでいました。ちなみに、明治35年の致芳小学校の修学旅行の記録にも帰途は、小野川温泉より徒歩で学校まで八里の距離を帰ってきたということが記されており、1日に八里を歩くことは、その当時の移動距離としては当然であったことがうかがえます。
平成3年より、致芳地区公民館事業として位置づけ、地域住民に広く呼びかけて開催するようになりました。毎年春と秋の2回開催し、令和2年の秋で60回目を迎えることになりました。
この事業は、実行委員を中心に計画を立てます。はじめに、ゴールの温泉先を設定し、八里(約32km)を逆算してスタート地点を決め、その後、途中のコースや休憩場所などを設定し下見を実施し、当日を迎えます。
参加者は、地区内外の老若男女問わず、幅広い年齢層が参加し多い時で約90名を数えることもあります。