致芳ふるさとめぐり - 東五十川(ひがしいかがわ)

火伏せ祈祷の名手として名を馳せた、宥日上人(ゆうにちしょうにん)の生誕の地です。現在も関連する史跡が点在しています。中でも、宥日上人が誕生した際に産湯として使用した井戸が現存しており、毎年、年始の壬辰(みずのえたつ)の日には、お水取りに来る人々で賑わいます。その水を屋敷内や屋根に撒くと火事にならないと言われています。

2021年撮影、生僧稲荷神社の写真

現在の生僧稲荷神社


生僧稲荷神社(しょうずいなりじんじゃ)が建てられたときの書類が残っています。


正一位稲荷大明神安鎮之事
右は本宮の奥秘たりと雖(いえど)も格別の願望に依り略式に之が厳爾を修封し焉を授与令む
祭祀之を慎み怠ること莫れ
安永五年五月
正宮御殿預従四位下行摂津守荷田宿祢信郷
羽前米沢東五十村
沼澤 八助 殿

むずかしい言葉ですが、摂津の守とありますから京都の伏見稲荷から祭神を迎えたのでしょう。
強い願いでここに神社を建てることを許可しますからお祭りをちゃんとするように、ということのようです。
安永5年というのは、1776年で上杉鷹山が藩主だったことです。


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