致芳ふるさとめぐり - 西五十川(にしいかがわ)

致芳小学校や致芳コミュニティセンターやレインボープランなど公共的な施設があり、致芳地区の中心地でもあります。名門平吹家関連の史跡や、上杉鷹山公が養蚕を奨励するために苗木を与えたものの1つと伝わる「大桑の木」も現存しています。また、主に蘊安(うんなん)神社で披露される「五十川獅子踊(いかがわししおどり)」は、長井市無形民俗文化財に指定されています。

写真:2021年の八反田地蔵尊

現在の写真


昭和30年 八反田地蔵尊の様子


ここの地蔵尊はいつ頃彫られたのかわかりません。

宝暦7年(1757年)7月1日大洪水で野川の増水がひどく、平野村の古文書には、400戸の家が流されたと記録されていますが八反田にあった丸山家の田んぼに流れ着いたものを拾い上げてみると、地蔵尊でした。丸山家ではその場所にお堂を建てて祀るようになりました。しだいに地蔵様を中心に発展し成田に通じる道ができました。

東を流れる川を地蔵堰といい、水が大変きれいで子ども達はメダカをすくい、しじみ貝を拾って遊んでいたそうです。その下流には長命者が多いのは地蔵様のお陰といわれて、お祭りにはお参りの人が大変多く露店が並び、とくに子どもを連れた母親達でにぎわいました。平日も延命地蔵、子育て地蔵、夜泣き地蔵として、参詣者が多く着物や旗が供えられていました。以前は東側にあったものですが道路が出来たため現在地に移されたものです。別当は正寿院で境内には数々の石碑が建っています。


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