平吹屋敷
西舘の平吹家の屋敷は中世以前からの豪族が作ったと考えられる「舘屋敷」です。
住宅を巾1.8mから5.4mの舘堀で囲み、内側に高さ約1.8mの土塁があります。昭和45年頃ほ場整備のため舘堀が埋められ、屋敷の前の石垣は取り壊されて農道になりました。その後、茅葺きの長屋門はトタン葺きになりました。
平吹家の住宅の後方に板碑があります。板碑というのは一種の供養碑で種字(しゅじ:仏教で仏、菩薩を示す梵字という字のこと)や仏像を彫り、建てた年月日、建てたわけなどを彫ってあります。これは大日如来を表す種字(しゅじ)が彫ってあるので大日板碑とよばれています。
昭和30年(1955年)考古資料の部で県文化財の指定を受けています。板碑には正応2年(1289年)3月8日と彫ってあるので平吹家の屋敷も鎌倉時代からのものといわれています。