野際薬師堂
伝説では上杉景勝が会津から米沢へ移るとき(1601年)に移した薬師様を、大道寺家が分霊して野際に祀ったものだといわれています。病苦を救う仏として信仰されていました。
この敷地内に松の木供養塔があります。草木塔、草木供養塔というのは置賜地方特有のもので、人間が草木によってさまざまな恩恵を受けているのを感謝し、その霊を供養するために建てたものといわれています。このあたりが松林だったので野際地区の人々は松の古根を掘り起こして灯の油をとり、またその油を売って現金収入を得ていました。それで松の木に感謝し、松の木の霊を供養するために建てたものといわれています。
文政8年と刻まれていますから1825年に建てられたものです。ほ場整備のためここに移されました。