致芳ふるさとめぐり - 西五十川(にしいかがわ)

致芳小学校や致芳コミュニティセンターやレインボープランなど公共的な施設があり、致芳地区の中心地でもあります。名門平吹家関連の史跡や、上杉鷹山公が養蚕を奨励するために苗木を与えたものの1つと伝わる「大桑の木」も現存しています。また、主に蘊安(うんなん)神社で披露される「五十川獅子踊(いかがわししおどり)」は、長井市無形民俗文化財に指定されています。

2021年撮影、大桑の木の写真

現在の写真


昭和30年 大桑の木の様子


上杉鷹山公は養蚕を奨励するため桑の苗木を領内各地に送りましたが、この地方にも3本送られ、そのうちの1本だけが今も残っています。

養蚕は米沢藩の最大の産業になりました。種屋というのは蚕の卵を産み付けた紙(種紙)を商うのが仕事でしたが明治の頃、致芳地区には多くの種屋がありました。蚕種と生糸は輸出品の中の大きな部分をしめていました。ほとんどの農家で蚕を飼い、繭を出荷したり自家用に真綿をとったりしていましたが、化学繊維の進歩も影響し、だんだん蚕を飼う農家が少なくなりました。

この桑の木は昭和31年(1956年)長井市の天然記念物、山形県の重要文化財に指定されました。これは大道寺良一家の所有で昭和25年貞明皇后がこれをご覧になり養蚕農家を励まされました。大道寺良一屋敷には里では珍しい栃の大木があります。


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